子どもたちに「人 対 人」のスキルを学べる場所を
私は前職でファミリーレストランの店長をしていました。ファミリーレストランでは土日祝日の売り上げにボリュームがあり、そこでの営業が要になってきます。そして、そこで活躍する従業員のほとんどが高校生や大学生のアルバイトの方たちです。彼らは学校の卒業を機にアルバイトを辞めていくので、定期的に採用と教育を行っていかなければなりません。彼らは皆、アルバイトという行為に期待をこめて求人の応募をしてきます。そこで上手く環境に溶け込める子は楽しいアルバイト生活を送り、そうじゃない子はすぐに辞めていってしまいます。仕事を覚えることに時間を費やすなど、楽しい学生時代の貴重な時間を割いているはずですが、辞める子はすぐに辞めていってしまいます。楽しいアルバイト生活を送れる子とそうでない子の違いはなんなのでしょうか。地頭や要領の良さでしょうか。実はそういった現場では明確に答えが出てしまっています。それは上下関係のある活動を経験しているか否か、それだけです。勿論、例外もありますが、様々な年齢層の人間で入り乱れる環境にすぐに溶け込める子は体育会系の部活動を経験していることが多いです。私はそういった経験をもたない子でも上手くやっていけるようにフォローをしていましたが、店舗運営をしながらでは全てをカバーできませんでした。
今日の日本社会では、「人対人」のスキルが強く求められます。どんなに学校の成績が良くても、どんなに特別な能力を持っていても、周囲と上手くコミュニケーションが取れないと社会では評価されません。では、そのスキルはどこで学ぶのでしょうか。家、学校、部活動、アルバイトのどこかでしょうか、答えは「どこにも存在しない」です。上下関係の厳しい部活動で得られることもありますが、その環境にたまたま馴染めた子がよく分からずに習得しているだけです。学校という閉ざされた空間で年齢が同じ子たちと共に知識だけを詰め込まれ、人との付き合い方をよく知らずに気が付いたら就職活動、これが今日の日本社会の実状です。
オムフェ地域塾では、新しい事を吸収しやすい小学校低学年の内に、人と上手く接していける能力を子供たちに身に付けさせます。仕事や家事に追われ、子供の躾にまでは手が回らないが、それでも子供にはできるだけ苦労をしないで幸せになってほしい、そんな方はいらっしゃらないでしょうか。学校の先生にはそこまで見てもらえず、子供はクラブ活動等にも興味を示さない。そういった悩みや思いをオムフェ地域塾は受け止めます。
オムフェ地域塾 代表 小椋 敏裕